横須賀の地に誕生し60余年。確かな技術でこの町の住まいを造り、守り続ける。
三宅島の基本情報 MIYAKEJIMA
概要
アクセス
気候について
観光スポット
イベント情報
三宅島への移住・定住について
MIGRATION・SETTLEMENT
住居について
仕事について
教育と子育て環境について
医療と福祉について
生活とインフラについて
支援制度と補助制度について
三宅島の概要
三宅島(みやけじま)は東京都に属する伊豆諸島の島で、行政区分は三宅村になります。 東京都心から南へ約180kmに位置し、富士箱根伊豆国立公園の一部にも指定されています。 島の面積は約55.3平方キロメートル、人口は約2,100人(2020年時点)です。 島の中央には標高775mの雄山(おやま)火山がそびえ、歴史的に度々噴火を繰り返してきた活火山の島でもあります。 黒潮の恵みに囲まれた三宅島は、ダイビングやフィッシングなど海のレジャーが盛んで、希少な野鳥「アカコッコ(イイジマムシクイ)」の生息地としても知られる自然豊かな島です。 ゆったりとした島暮らしと雄大な火山・海洋景観が魅力で、近年は移住先としても注目されています。


アクセス
三宅島へは、船・航空機を利用してアクセスできます。
船でのアクセス
大型客船(東海汽船)の場合
所要時間
約6時間
運行
毎日1便(夜出発、朝到着)
料金
座席等級により片道6,000~9,000円程度
詳細・予約
東海汽船
>>詳しくはこちら
島間連絡船の場合
三宅島と隣接する御蔵島・八丈島を結ぶ村営連絡船も運航されています(天候による欠航あり)。観光で野生のイルカで有名な御蔵島へ訪れる際などに利用できます。
※高速ジェット船は現在三宅島航路では運航されていません(補助航路の関係により)。
航空機でのアクセス
調布飛行場から三宅島空港の場合
所要時間
約50分
運行
1日1~2便程度運航
料金
片道約14,000円~
ヘリコプター(東京愛らんどシャトル)
東邦航空のヘリコミューター便が三宅島~大島(約10分)、三宅島~御蔵島(約20分)を結んでいます。小型ヘリによる離島間の移動手段で、週数日の運航です。緊急搬送や島間交流の役割も担っています。
気候について
三宅島の気候の特徴
三宅島の気候の特徴は、温暖な海洋性気候に属し、冬でも東京本土ほど冷え込まず過ごしやすい点です。年間を通じて穏やかな気候で、夏は海風のおかげで都心ほどの酷暑になりにくく、冬も氷点下になることはほとんどありません。「常春の島」と称されることもあるほど暮らしやすい環境です。一方で降水量は本州よりやや多めで、台風シーズン(8月~10月)には年に数回程度、暴風雨の影響を受けることがあります。
年間平均気温
17℃前後
最高気温(夏)
30~32℃程度(7月~9月)
最低気温(冬)
5~8℃程度(12月~2月)
年間降水量
2,000mm前後(季節風の影響で冬場より梅雨~秋に多雨)
台風の影響
8月~10月にかけて数回接近あり
春(3月~5月)の気候
春の三宅島は、次第に気温が上がり過ごしやすくなる時期です。本州に比べ花粉の飛散も少なく、アウトドアを楽しむのに快適な季節となります。
気温の目安
3月=12~15℃、4月=15~18℃、5月=18~22℃。朝晩はやや肌寒いものの、日中は薄手の上着で快適に過ごせます。
特徴
島内各所で山桜が4月上旬頃に咲き始め、本州より少し遅い春の訪れを感じます。海はまだ水温が低く泳げませんが、ハイキングや釣りには最適です。冬場静かだった島も春になると活気づき、バードウォッチング目的の旅行者や自然散策を楽しむ人が増えてきます。

夏(6月~9月)の気候
三宅島の夏は、都市部に比べ湿度は高いものの、海風が吹く分だけ過ごしやすいと言われます。真夏日になる日もありますが、夜間はヒートアイランド現象がないため比較的涼しくなります。
気温の目安
6月=22~26℃、7月=26~30℃、8月=27~32℃、9月=24~28℃。日中は暑いですが、木陰や海風の下では心地よさも感じられます。
特徴
海水浴やスキューバダイビング、釣りなどマリンレジャーが最盛期を迎え、7~8月には観光客も増えて島は賑やかになります。8月頃から台風シーズンとなり、接近時は船や航空便が欠航することもありますので、夏に訪れる際は余裕をもった日程がおすすめです。島内の商店では夏場に品薄になる商品もあるため、計画的な買い物を心がけると良いでしょう。なお、高温多湿のため住宅では除湿対策(除湿機の使用や風通しの確保)が必要で、ゴキブリなど害虫対策も欠かせません。

秋(10月~11月)の気候
秋の三宅島は一年で最も過ごしやすい時期です。台風が過ぎ去った後は澄んだ青空が広がり、爽やかな陽気が続きます。観光のピークが過ぎて島は落ち着きを取り戻し、移住希望者が下見に訪れるにも適したシーズンです。
気温の目安
10月=20~24℃、11月=15~20℃。昼間は長袖一枚で快適ですが、朝晩は冷える日も増えます。
特徴
湿度が下がりカラッとした晴天が多くなります。海水温がまだ比較的高いため、10月上旬までは海で泳ぐことも可能です。釣り好きには秋は好機で、カンパチやイサキなど好漁が期待できます。島の各集落では秋祭りや収穫祭といった行事も行われる時期で、島民との交流を深める機会も増えます。徐々に冬支度(防風対策や暖房器具の準備)を始めるのもこの頃です。

冬(12月~2月)の気候
三宅島の冬は、東京23区と比べると気温が高めで暖かく、氷点下になる日はほとんどありません。ただし北からの季節風が強く吹く日が多く、体感温度は気温以上に寒く感じることもあります。
気温の目安
12月=10~14℃、1月=7~11℃、2月=7~10℃。日中でも10℃前後の日が多く、朝晩は一桁台まで下がります。
特徴
雪は滅多に降らず、降っても積もることはありません。海は時化(シケ)の日が増え、大型客船が欠航することもあります。寒い時期だからこそ、阿古地区にある露天温泉「ふるさとの湯」など温泉が恋しくなり、島民もゆったり湯浴みを楽しみます。住宅の断熱性能次第では暖房器具(こたつやヒーター)が必要ですが、乾燥する季節なので加湿も心がけましょう。また、強風による塩害(窓ガラスに塩が付着・車が錆びやすい)にも注意が必要です。冬場は観光客も少なく島全体が静寂に包まれ、空気が澄む分、美しい星空を堪能できる時期でもあります。
観光スポット
三宅島の主な観光スポットをいくつかご紹介します。
雄山(御山)と火山荒原:島中央の雄山火口周辺は、2000年の噴火による溶岩流や荒涼とした火山砂礫地が広がる独特の景観です。火山体験遊歩道が整備されており、間近で火山地形を学べます(立入規制区域に注意)。山頂付近からは島全体や太平洋を見渡す雄大な展望が楽しめます。
ふるさとの湯:阿古地区にある無料の天然露天温泉。海岸近くに位置し、24時間好きなときに入浴できます。夕暮れ時には水平線に沈む夕陽を眺めながら温泉に浸かる贅沢が味わえ、冬でも多くの人に親しまれるスポットです。
メガネ岩:阿古地区の海岸にある2つの岩が重なり穴が開いた奇岩で、その形がメガネに見えることから名付けられました。荒波が造り出した自然の造形美で、付近の海食洞「コシキの穴」と併せて人気の撮影スポットです。
三宅島自然ふれあいセンター アカコッコ館:伊豆諸島に生息する固有種の野鳥「アカコッコ」をはじめ、島の動植物を紹介するネイチャーセンターです。展示室や展望デッキがあり、スタッフによるバードウォッチングガイドも行われています。島内の野鳥観察ポイントや火山について学ぶのにも最適です。
サタドー岬(長崎展望台):島の南西端に位置する断崖絶壁の岬で、荒々しい溶岩海岸線と紺碧の海を一望できます。天気が良ければ遠く御蔵島や八丈島まで見渡せる絶景ポイントです。展望台まで車道が整備されており、気軽に雄大な景色を楽しめます。
※その他にも、雄山の噴火口跡「大路池」や海食崖が続く「錆ヶ浜海岸」、伊豆岬の灯台、集落に点在する神社(御笏神社や椎取神社など)など見どころは多数あります。島全体が自然の宝庫ですので、時間をかけて巡ってみてください。
イベント情報
三宅島では、年間を通じて様々な行事やイベントが開催されています。主なイベントとその概要をまとめました。
三宅島の主なイベント
1. 三宅島オープンウォータースイミング大会
時期
毎年7月下旬
概要
三宅島の海を舞台に行われる長距離泳泳大会です。5km・2.5km・リレーの種目があり、全国から集まった泳者たちが黒潮に挑みます。透明度の高い海でのレースは選手にも好評です。
詳細情報
大会要項や参加募集は三宅島観光協会等で案内されます。
(詳しくは三宅村公式サイト(https://www.vill.miyake.tokyo.jp/)をご確認ください)
2. ふれあいらんど三宅島 マリンスコーレ21フェスティバル
時期
毎年7月末頃
概要
三宅村商工会が主催する夏の一大イベントです。島内外の郷土芸能上演やタレントを招いたショーなどが行われ、夜には盛大な花火大会でフィナーレを飾ります。夏休みシーズンの島民・観光客の交流の場ともなっており、島ならではの賑わいを楽しめます。
詳細情報
プログラムの詳細は開催前に三宅村商工会から発表されます。
3. 三宅島エンデューロレース(WERIDE三宅島)
時期
毎年11月頃(※隔年で内容変更の場合あり)
概要
火山島の地形を活かしたユニークなオフロードバイク競技イベントです。島内特設コースでライダーたちがテクニックを競い合い、観客も迫力あるレースを間近で観戦できます。本イベントは島の地域振興策として企画され、モータースポーツを通じた新しい観光の形を提案しています。
詳細情報
主催の三宅島スポーツ振興会より告知。参加申し込み方法等は公式案内をご参照ください。
4. 三宅島産業祭
時期
毎年11月中旬
概要
島の農林水産業をテーマに開催される秋の産業祭です。地元産の農産物品評会や苗木の無料配布、特産品即売会、フォトコンテスト展示など、島の産業に関する催しが盛りだくさんです。島民にとっても一年の収穫を祝い交流する大切な行事となっています。
詳細情報
スケジュール・会場は三宅村役場観光産業課から案内が出ます。
5. 伝統祭礼(例:神着地区・阿古地区の祭り)
時期
毎年8月中旬ほか
概要
各集落ごとに古くから伝わる祭礼行事が行われます。例えばお盆の時期には阿古地区で盆踊り大会が開かれたり、神着(かみつき)地区では氏神様の例大祭が催されたりします。太鼓や神輿が繰り出し、島民総出で賑わう様子は島文化に触れられる貴重な機会です。
詳細情報
各祭りの詳細は三宅島観光協会や地域掲示板で告知されます。当日飛び入りで参加できる踊りなどもあるので、訪れた際はぜひ地元の方に尋ねてみてください。
このほか、新春に島内各所で行われる餅つき大会や、スポーツイベント(駅伝大会など)、島外から音楽家を招いたコンサート等、三宅島ならではの催しが通年あります。イベント情報は三宅島観光協会や三宅村公式ウェブサイトでも随時更新されています。
住居について
三宅島の住居事情
三宅島では、不動産業者の数が限られており、賃貸物件も多くはありません。そのため、移住希望者は島の空き家バンクやお試し移住住宅を活用して住居を確保するケースが一般的です。役場や地域のネットワークを通じて情報収集することが大切になります。
空き家バンク情報
三宅村では使われなくなった住宅を登録する「空き家バンク」制度があります。村が空き家所有者と移住希望者のマッチングを支援しており、賃貸または売買可能な物件情報を提供しています。利用希望者は三宅村役場企画課などに問い合わせることで最新情報を得られます。
定住化体験住宅
島での暮らしを試してみたい方向けに、短期滞在が可能な「お試し移住体験住宅」が用意されています。一定の期間(例:1週間~1か月程度)島内の住宅に住んでみて、気候風土や地域コミュニティを実感できる制度です。三宅村が移住希望者向けに実施しており、利用には事前申請が必要です。
住居の選択肢
1. 賃貸物件を探す
三宅島の賃貸住宅は戸数が少なく、希望に合う物件が見つかるまで時間がかかることがあります。空きが出ると島内掲示板や口コミですぐ埋まってしまうことも多いため、移住希望者は早めに情報収集を始めましょう。情報源としては三宅村役場や地域コミュニティ、移住者向けSNSグループなどがあります。必要に応じて村の企画課に相談すると、最新の空き家状況を教えてもらえる場合もあります。
2. 空き家バンクの活用
前述のように村の空き家バンク制度を利用して、空いている住宅を借りたり購入したりする方法です。空き家バンク掲載物件は築年数が経過しているものも多いですが、その分家賃・価格が抑えられている場合があります。契約にあたってリフォームや補修が必要なケースもありますが、後述する補助制度を活用できることがあります。空き家は常時豊富にあるわけではないため、サイトや役場で公開される情報を定期的にチェックし、興味のある物件があれば早めに問合せることが肝心です。
3. 土地購入・住宅建築
長期的に島に定住する計画であれば、土地を取得して家を新築する選択肢もあります。三宅島では住宅用地が比較的手頃な価格で見つかることもありますが、島特有の火山地形や風土に配慮した設計・施工が求められます。こうした住宅建築については、伊豆諸島で実績豊富な当社のような建設会社にぜひお任せください。地元の気候・地盤を熟知したプロが、塩害や台風にも強い安心の住まいづくりをサポートいたします。ご相談はメールやLINEでお気軽にどうぞ。
移住者向けの住居支援制度
空き家改修・解体補助
三宅村では、空き家バンクを通じて住宅を取得・賃借した場合に、その住宅の改修や老朽建物の除去にかかる費用の一部を補助する制度があります。例えばリフォーム費用や不要建物の解体費用の50%(上限額あり)を補助するといった内容です。こうした制度を利用することで、古い空き家でも自分好みに直して快適に暮らせるよう支援してもらえます(制度の詳細・条件は村役場にお問合せください)。
定住体験住宅の利用補助
お試し移住の体験住宅を利用する際、利用料が格安に設定されていたり、一部助成が出る場合があります。実質的な家賃負担を減らして島暮らしを試せるので、将来の移住判断に役立ちます。こちらも村役場に事前相談すると安心です。
三宅島の住宅事情は、離島ゆえに本土とは勝手が違う部分もありますが、村ぐるみで移住・定住を支援する体制が整いつつあります。根気強く情報収集し、支援制度も上手に活用しながら、自分に合った住まいを見つけてください。
仕事について
島内での仕事
三宅島の主な産業は観光業、漁業、農業、そして行政(公務員)などです。都会と比べると求人の絶対数は多くありませんが、近年は地域おこし協力隊の募集や、特産品の生産・販売、新しい観光事業など、移住者にも門戸を開く仕事の機会が増えつつあります。
求人情報の収集
三宅村の移住支援窓口や東京都の「島しょ暮らし相談窓口」では、島内の求人情報を提供しています。また東京都が運営する多摩・島しょ移住ポータルサイトにも三宅島の求人情報が掲載されることがあります。加えて全国的な求人サイト「Indeed」や地方求人サイトで「三宅村」をキーワード検索すると、島内事業者の求人(例:宿泊施設スタッフ、建設作業員、役場臨時職員など)がヒットすることもあります。こまめにチェックしてみましょう。
三宅村職員等の募集
三宅村役場では、不定期に村職員や公的機関スタッフの募集があります。過去には診療所の看護師、保育士、介護職員、連絡船乗組員などの求人例があります。公務員試験が必要な場合もありますが、定住者には魅力的な安定職でしょう。募集情報は村公式サイトや広報誌で告知されます。
地域おこし協力隊
三宅村でも地域活性化に取り組む「地域おこし協力隊」を募集することがあります。任期付きで島に移住し、観光振興や農業支援、伝統文化の継承など様々なプロジェクトに従事します。隊員には生活支援金が支給されるほか、住居の提供などサポートもあります。協力隊の募集状況は村役場や総務省の協力隊募集ページで確認できます。
リモートワーク・フリーランス
近年、高速インターネット環境の整備が進み、三宅島でもリモートワークが十分可能な環境が整いつつあります。東京都の海底ケーブル敷設事業により島しょ部に光ファイバー網が整備され、現在は三宅島でもブロードバンド回線(光回線)が利用可能です。2018年前後に光通信が開通して以来、自宅でオンライン会議や動画視聴が問題なくできるようになりました。
テレワーク環境
島内各所でNTTの光回線サービスが提供されており、多くの家庭で高速インターネットが利用できます。公共施設や宿泊施設の一部には無料Wi-Fiスポットも設置されています。島外と遜色ない通信環境が整ったことで、ITエンジニア、デザイナー、ライターなどが移住し、島暮らしを楽しみながら都市部の仕事を続けるケースも出てきています。実際に、都内の企業に勤めつつ三宅島に移住し、在宅勤務を行っている人もいます。
コワーキングスペース
三宅島には2025年現在、明確なコワーキング施設はまだありませんが、役場の会議室や地域交流センターなどをテレワーク利用する相談は可能です。将来的に島内にもテレワーク拠点を整備しようという動きがあり、今後フリーランスや企業のワーケーション受け入れも拡大していく見通しです。
起業・ビジネスチャンス
島ならではのニッチ分野で、新たなビジネスを興すチャンスもあります。
観光・宿泊業への参入
観光客向けのゲストハウスや民宿、カフェの開業は有望分野です。特に夏場のダイビング客やバードウォッチング客向けに、安価で気軽に泊まれる宿や、島の食材を活かした飲食店などは喜ばれるでしょう。また既存の民宿を改装してテレワークにも対応できる施設にするなど、新たな切り口も期待されています。
特産品の生産・通販
三宅島の特産品としては、くさや(※近隣の八丈島などと同様、ムロアジ等の干物)、焼酎「雄山一」などの島焼酎、明日葉(あしたば)やアカモクといった農海産物が挙げられます。これらを加工・ブランディングしてネット通販するビジネスも注目されています。島外の市場では希少価値が高い島素材を、生産者と協力して商品化・販売することで、新たな収入源を創出することが可能です。
その他
地域おこし協力隊として活動しながら、その後起業したケースもあります。例えば観光ガイド業やマリンスポーツインストラクターとして独立したり、島内で不足しているサービス(送迎サービスや高齢者向け宅配ビジネスなど)を立ち上げたりと、需要のある分野は数多く存在します。島民との交流の中からニーズを見つけ、小さくても着実なビジネスを始めるチャンスが三宅島にはあります。
島で仕事を見つけるには、都会以上に人脈や情報交換が重要です。最初はアルバイトやボランティアをしながらコミュニティに入っていき、信頼関係を築く中で適した職に巡り合うケースもあります。島の人々は新しく来た人に親切に接してくれますので、自ら積極的に関わりを持つことが、島での仕事探し成功の鍵と言えるでしょう。
教育と子育て環境について
教育機関について
三宅島には、以下の教育機関が設置されています。島全体で小中学校各1校ずつに統合されており、少人数制ならではのきめ細かな指導が行われています。
保育園
三宅村立三宅保育園(1園)
小学校
三宅村立三宅小学校(2007年に島内3校を統合開校)
中学校
三宅村立三宅中学校(2007年に島内3校を統合開校)
高校
東京都立三宅高等学校
小中学校は村立で、児童・生徒数はそれぞれ数十名規模です(各学年1クラス編成)。教師の目が行き届き、一人ひとりに合わせた丁寧な指導が受けられるのが利点です。また、小中学校は隣接しており、9年間を見通した連携教育が行われています。東京都立三宅高校は全日制普通科の高校で、離島ながら大学進学から就職まで幅広い進路指導が行われています。高校生は島内出身者に加え、島外からの留学生(都内募集の「離島留学」制度)も受け入れており、都市圏の生徒との交流も生まれています。
子育て支援制度
三宅村では、子育て世帯への行政支援が充実しています。主な支援制度をいくつか紹介します。
児童手当
中学校修了前(15歳到達後最初の3月末まで)の児童を養育している世帯に、児童手当が支給されます。これは全国共通制度ですが、所得制限等の条件があります。申請や詳細は村役場住民課で行います。
医療費助成
高校生年代までの子どもの医療費自己負担分を村が助成しています。三宅村では18歳以下の医療費が原則無料となる制度があり、病院受診時の経済的負担が軽減されています(保護者の所得等により一部条件あり)。
妊婦健診等の交通費助成
妊婦さんが島外の医療機関で健診を受ける際の渡航費を助成する制度があります。例として、産前健診のため東京本土へ渡航する場合、1回あたり上限○万円まで複数回分支給するといった内容です。これにより離島ゆえの医療アクセスのハンデを補っています。
出産支援
出産のために島外に長期滞在が必要なケースでは、滞在費・交通費の一部を助成する制度もあります。安心して出産に臨めるよう、東京都と村が連携して支援しています。
母子保健サービス
母子健康手帳の交付から乳幼児健診、予防接種、育児相談まで、保健師さんによるサポートが受けられます。定期的に赤ちゃん教室や離乳食講習会なども開かれ、初めての子育てでも孤立しないよう配慮されています。
学童保育・放課後活動
三宅島には放課後児童クラブ(学童保育)の施設は常設されていませんが、有志の団体や保護者による子ども向け活動が行われています。例えば、週に一度公民館に小学生を集めて宿題をみたり遊ばせたりする「子どもクラブ」のような取組みや、スポーツ少年団による週末のサッカー・バスケ練習などがあります。島の子どもたちは異年齢でのびのび遊ぶ機会が多く、地域の大人も見守り役として参加します。共働き世帯で放課後の預け先が必要な場合は、近所の親戚や知人同士で助け合う風土が根付いており、コミュニティ全体で子育てを支える雰囲気があります。
また、島外から専門の講師を招いてのワークショップも時折開催されています。科学実験教室や英会話レッスン、伝統工芸体験など、子どもたちの好奇心を育むイベントも企画されています。こうした機会により、小さな島ながらも多様な体験ができるよう工夫が凝らされています。
ICT教育の推進
三宅島の小中学校でも、ICT(情報通信技術)を活用した先進的な教育が行われています。2021年には全国的なGIGAスクール構想に伴い、生徒一人一台のタブレット端末(Chromebook)が導入されました。それに合わせてICT支援員が派遣され、教員向けの研修や機器整備が進みました。現在ではオンラインで都内他校と交流学習を行ったり、デジタル教材を活用した授業が展開されたりしています。離島の子どもたちが地理的ハンデにとらわれず学べるよう、ICTの利活用が積極的に推進されています。
青少年の体験活動
豊かな自然環境を活かした青少年向けの体験プログラムも充実しています。例えば夏休み期間中には、三宅島自然ふれあいセンター主催で島内外の子どもが参加できる「ネイチャーキャンプ」が開催されます。火山や海のフィールドワーク、夜の星空観察、釣りや磯遊びなど、島ならではの体験を通じて子ども達の自主性や協調性を育む内容です。また中高生には、他の離島の生徒との合同サマーキャンプや交換留学制度など、視野を広げる機会も提供されています。島ぐるみで次世代を育てる取り組みが進んでおり、子育て環境としても安心できる要素が多いと言えるでしょう。
医療と福祉について
医療機関
三宅島には村立の医療施設が設置され、島民の健康を支えています。主な医療機関は三宅村国民健康保険診療所で、内科・外科を中心に一般診療を行っています。常勤医師と看護師がおり、日中の外来診療に対応します。小児科や産婦人科、歯科については、定期的に巡回医師が来島して診察する体制が敷かれています。島内で対応が難しい症例や重篤な救急患者が発生した場合は、防災ヘリコプターや海上保安庁のヘリ等で東京都内の基幹病院へ搬送される仕組みです。
三宅村国保診療所(阿古地区)
所在地=三宅村阿古番地(旧阿古小学校跡地付近)。診療科目は内科・外科・小児科・整形外科など(非常勤含め週ごとに科目設定)。診療日は平日午前9時~12時、午後13時~16時です。島の中心的医療施設として日常診療から軽度の外科処置まで対応しています。
歯科診療
村内に歯科医院はありませんが、月に数回、都内から歯科医師が来島して村の診療所で歯科外来を行います。虫歯治療や歯科検診はその際に受診可能です。
救急医療
夜間や休日の急病の際は、診療所のオンコール体制と併せて、東京消防庁の医療航空隊(ドクターヘリ)による緊急搬送体制があります。島民は「もしもの時」でも迅速に大きな病院に繋げてもらえる安心感があります。
医療設備面では、島内の診療所にレントゲン装置や簡易検査設備が整っていますが、高度な検査(CT/MRI等)は行えないため、必要に応じて大島や本土の病院に紹介となります。島内で定期処方が必要な持病をお持ちの方も、事前に相談すれば薬の取り寄せ等対応してもらえます。離島という制約はありますが、東京都の支援のもと「離島医療」を充実させる取り組みがなされています。
福祉サービス
三宅村では、高齢者や障がいをお持ちの方々に対する福祉サービスも充実しています。
介護保険サービス
要介護認定を受けた高齢者の方には、訪問介護(ホームヘルパー派遣)、デイサービス(通所介護)、ショートステイ(短期入所生活介護)などの居宅サービスが利用できます。また福祉用具のレンタル・購入費補助や住宅改修費の補助なども行われています。島内には特別養護老人ホーム(通称:特養)や介護老人保健施設はありませんが、必要に応じて東京都の島外施設とも連携し、入所が必要なケースには行政がサポートしています。介護サービス利用料の高額負担軽減策(高額介護サービス費や高額医療合算制度)も本土と同様に利用できます。
障がい者(児)福祉
障がいのある方への支援として、各種手当・助成制度が整っています。障がい者手帳の交付、障がい児福祉手当、特別児童扶養手当などの経済的支援のほか、日常生活の自立を助けるホームヘルプや移動支援サービス、就労支援事業所との連携などが提供されています。重度心身障がい者医療費助成制度により、障がいをお持ちの方の医療費自己負担も軽減されています。
高齢者福祉
高齢者の見守りや生活支援にも力を入れています。例えば配食サービスとして、ひとり暮らしの高齢者宅へ定期的にお弁当を届ける取り組みがあります(安否確認も兼ねています)。またヘルパーによる訪問介護やデイサービスは前述のとおり利用可能です。冬場には暖房費の一部助成があったり、敬老会や健康教室といった交流事業も行われています。島全体でお年寄りを支える意識が強く、声掛け合いながら暮らしているのが三宅島の特色です。
生活とインフラについて
電力
三宅島の電力は東京電力パワーグリッドによって供給されています。島内にはディーゼル発電所があり、そこから各家庭へ送電されています。近年では再生可能エネルギーの導入も進み、太陽光発電設備が公共施設の屋上に設置されるなどの取り組みもみられます。将来的には風力発電の活用なども検討されており、環境負荷を減らしつつ安定電源を確保する計画が進行中です。
上水道
三宅島では昭和初期から水源開発が行われ、現在は島内の湧水や地下水を利用した上水道が整備されています。水源となる池(大路池など)や井戸から揚水・浄化した水が各家庭に供給されており、基本的には安定した水道水が利用できます。ただし降雨量が極端に少ない年などは、一時的に給水制限が検討されることもあります。島暮らしでは日頃から水を大切に使う意識が求められます。
ガス
都市ガスの配管網は無いため、各家庭ではプロパンガス(LPガス)を使用しています。ガスボンベの定期配送サービスがあり、地元のガス販売店が各戸を回ってボンベ交換を行います。調理や給湯にはプロパンガスが主流ですが、オール電化住宅にするケースも徐々に増えてきました。プロパンガスは離島ゆえに料金が本土より割高になる傾向がありますが、安全で安定したエネルギー源として広く利用されています。
通信
通信インフラについては、東京都の「つながる東京島しょプロジェクト」の一環で伊豆諸島の海底光ファイバーケーブル敷設が完了し、三宅島でも高速ブロードバンドが利用可能です。NTT東日本のフレッツ光回線が島内全域で提供されており、インターネット通信速度は本土とほぼ変わりません。携帯電話も主要キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)が島内に基地局を設置しており、人口集中地区では4G/LTEによる快適な通信ができます(5Gは未対応ですが順次拡大予定)。離島にいながらオンライン学習や動画視聴、在宅勤務なども問題なく行える環境が整っています。
商業施設
三宅島には24時間営業のコンビニエンスストアはありませんが、地元経営のスーパーや商店が各地区に点在しています。代表的な店舗としては、阿古地区のAコープ(食料品・日用品全般を扱うスーパー)、伊豆地区の商店(食料品・雑貨)、坪田地区のガソリンスタンド兼売店などがあります。営業時間はおおむね朝~夕方18~19時頃までです。生鮮食品や日用品はこれらのお店で入手可能ですが、品揃えは本土ほど豊富ではないため、特別な物は通信販売や島外に出た際に購入する住民もいます。なお、夏場の観光シーズンには臨時で露店や売店が増えることもあります。
【主な買い物スポット例(※2025年現在)】
・阿古地区
「阿古スーパー」(Aコープ系)…精肉・青果・総菜も揃う島最大のスーパー。
・伊豆地区
「伊豆商店」…地元密着の個人商店。食品や調味料、日用品を扱う。
・坪田地区
「JA直売所」…JA三宅島の小規模直売所。地元農産物や加工品が手に入る。
・そのほか
自動販売機(飲料)は島内各所にあり。ドラッグストアはありませんが、診療所で一般薬を購入可能。ガソリンスタンドは1軒あり。
交通
島内の移動手段としては、村営バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクルなどが利用できます。村営バスは1日数便、主要集落間を結んで運行しています(本数は多くないため時刻確認が必須)。タクシーは台数が限られていますが予約すれば利用できます。観光やまとまった移動にはレンタカーを借りるのが便利で、数社のレンタカー業者があります。1日あたり6,000~8,000円程度で軽自動車等を借りられます。短距離であれば電動アシスト自転車のレンタルも可能です(観光協会で貸出あり)。島内はアップダウンのある地形ですので、移動手段は計画的に確保しましょう。特に夏の繁忙期はレンタカーや自転車が予約で埋まることもあるため、早めの手配がおすすめです。
郵便・宅配
三宅島内には郵便局が本局(伊豆地区)含め数局あります。郵便物やゆうパックの集配は通常通り行われています。民間宅配便(ヤマト運輸・佐川急便)も就航船便を経由して配送されるため利用可能です。ただし本土より配達に1~2日余計に日数を要します。ネット通販の商品も概ね受け取れますが、大型家具など一部離島配送不可の商品もあるので注意が必要です。
金融機関
島内には郵便局のほか、JA東京島しょ(三宅支店)の金融窓口があります。ATMも郵便局とJAに設置されています。都市銀行やコンビニATMはありませんが、ゆうちょ銀行やJAバンクのネットワークが使えるため日常の現金引き出しには困りません。クレジットカード決済は一部の宿泊施設やお店で可能ですが、まだ現金のみの店も多いため、島ではある程度の現金を持ち歩く習慣が望ましいです。
支援制度と補助制度について
三宅村では、移住・定住促進や子育て・産業振興のため、さまざまな支援制度や補助金制度を設けています。主なものを分野別にまとめます。
1. 空き家活用支援
空き家改修補助
空き家バンク利用者が住宅を改修する際、工事費の一部(例:50%、上限○○万円)を補助する制度があります。住み替えに伴うリフォーム費用負担を軽減し、移住者が快適に暮らせる住環境整備を支援します。
空き家解体補助
老朽化した空き家を解体撤去する場合も、費用の一部(例:50%、上限○○万円)の補助があります。倒壊の恐れがある建物の除去を促進し、土地の有効活用につなげる狙いです。
※補助金額や割合は年度によって変更されるため、詳しくは村役場にお問合せください。
2. 農業振興支援
新規就農支援
島で農業を始める方に対し、農業機械や施設導入の補助、研修制度などがあります。例えばビニールハウス設置費用の一部助成や、耕運機購入費補助などです。島内で農業の担い手を増やす目的で、新規就農者には国や都の制度と併せて手厚い支援が用意されています。
生産奨励補助
特産作物(明日葉や野菜類など)を一定量以上生産する農家に対し、種苗購入補助や出荷奨励金を交付する制度があります。これにより農家の経営安定と生産意欲の向上を図っています。
3. 漁業後継者育成支援
漁業研修生家賃補助
島外から新たに漁業に従事しに来た若者に対し、研修期間中の住宅家賃を一部補助する制度があります。具体的には、漁協の研修制度を利用して移住してきた方の生活支援として、数万円程度の家賃補助が一定期間支給されます。これによって漁業への新規参入を促進し、後継者不足の解消を目指しています。
漁業資機材補助
新人漁師が船舶や漁具を購入する際の費用に対して、漁協や行政から低利融資・助成が受けられる場合があります。
4. 地域活動支援
地域力向上事業補助
村内の自治会やNPO、グループが行う地域活性化事業に対し、上限50万円までの補助金が交付されます。対象となる事業は、伝統行事の継承や観光イベントの開催、防災訓練の実施など多岐にわたります。住民主体の自主的な活動を資金面で後押しし、地域コミュニティの強化につなげる制度です。
5. 子育て・医療支援
高校生医療費助成
高校生相当の年齢(15~18歳)の子どもの医療費自己負担分を村が助成しています。東京都の制度に上乗せする形で、高校生の通院・入院費も実質無料化されており、島外の高校に進学した子どもも含めサポートしています。
島外受診交通費助成
島内で対応できない医療を受けるため本土の病院へ通う場合、交通費や宿泊費を助成する制度があります。例えば定期検査や専門診療で東京の病院に行く際、1回につき往復船・飛行機代の一部(上限○○円)を年間複数回まで補助します。家計負担を軽減し、必要な医療を確実に受けられるよう支援しています。
妊産婦渡航費助成
妊娠中の健診や出産のために島外へ渡航・滞在する際の費用を補助する制度です。健診目的の渡航について一定回数分の往復交通費を支給したり、出産前後の長期滞在費を助成したりすることで、安全な出産を経済面から支えています。
乳幼児・児童への支援
前述の児童手当や医療費助成のほか、保育料の減免措置(第2子以降無料化など)や、一時預かり保育の実施、子育て相談会の開催といったソフト面の支援も行われています。
6. 移住定住促進事業
移住相談窓口の設置
三宅村では役場内に移住定住相談窓口を設け、移住希望者からの問い合わせに対応しています。空き家情報、就職情報、島での生活全般について気軽に相談できます。また、東京都が運営する「東京たましま移住相談センター」(有楽町ふるさと回帰支援センター内)とも連携し、都内で移住相談会を開催することもあります。
情報発信ポータルサイト
村独自の移住支援サイトはありませんが、東京島しょ地域のポータルサイトやSNSを通じて三宅島の暮らしぶりや移住者の声を発信しています。移住希望者同士や先輩移住者と交流できるオンラインコミュニティもあります。
お試し移住ツアー
希望者を募って年に数回、三宅島お試し暮らしツアーを実施しています(東京都主催の広域離島ツアーの一環)。数日間滞在し、先輩移住者宅訪問や役場職員との懇談、島内見学などを行う内容で、移住を具体的に検討する良い機会となっています。
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